ビジュアルデザインは「グラフィックデザインに映像や音を加えて情報や印象を伝える視覚デザイン」です。ビジュアルデザインにはグラフィックデザインと動画制作の両方の知識とスキルが必要となります(制作内容によってはWEBの知識やスキルが必要となる場合もあります)。このように複数のジャンルのクリエイティブデザインが求められるビジュアルデザイナーは他の単一ジャンルのデザイナー、すなわちグラフィックデザイナー・動画クリエイター・WEBデザイナー・UIUXデザイナーよりも将来性が格段に高く、グラフィックデザイン業界・映像業界・WEB業界など複数のクリエイティブデザイン業界から求められる、これからのAI時代に最も必要とされるデザイナーと言えます。
グラフィックデザインは「文字やイラストや写真などを使用して情報や印象を平面で伝える視覚デザイン」です。郵便受けのチラシや街で見かけるポスター・電車の吊り革広告・新聞雑誌の広告・映画やコンサートなどのフライヤー・商品パッケージ・ロゴやアイコンを始め、WEBのバナーや動画の素材など様々な媒体がグラフィックデザインアプリケーションのイラストレーターとフォトショップで作られています。
動画編集と動画制作は一般的に同じ物として扱われていますが、プロの業界では全く別の物であり同じではありません。そもそも編集と制作では意味が異なり、スキルレベルも大きく異なります。
動画編集(低単価)
Adobe Premiere Pro
「編集」とは「既に存在する物を繋ぐ作業」を意味します。例えると「買ってきたお惣菜をお皿に並べる作業」です。スマホやカメラで撮影した映像の不要な部分をカットしてストーリーに沿って並べるだけなので、簡単に動画を作ることができます。IllustratorとPhotoshopのグラフィックスキルも不要です。近年YouTubeを中心に需要が高まり案件の数は非常に多いのですが、簡単で誰でも参入できるため低単価です。AdobeではPremiere Proが動画編集アプリケーションになり、誰でも簡単にPremiere Proで動画が作れます。ただし、文字やグラフィックを動画に載せる程度なら可能ですが、それ以上に凝った動画を作りたい場合には向いていません。
動画制作(高単価)
Adobe After Effects
「制作」とは「未だ存在しないような芸術的な物を作る作業」を意味します。例えると「お惣菜を買ってくるのではなく、自分自身で料理を作る作業」です。スマホやカメラで撮影した映像だけでなく、グラフィックや写真や文字など、自分の好きな物を好きなように混ぜて音に合わせて好きなように動かして動画を作ることができます。スキルの習得に時間はかかりますが、案件も多く高単価です。そんな動画制作アプリケーションがAfter Effectsです。
IllustratorとPhotoshopのグラフィックスキルが不要な動画編集とは異なり、映像や音以外にグラフィックや写真も扱う動画制作には最低限のグラフィックスキルは必要であり、グラフィックスキルが高いほど出来上がる動画作品の見た目のクオリティが高まります。