- 依頼書に料理プランの優先順位が指定されていたので、すべてを均等に見せるのではなく、5,500円・6,500円のプランを中心に情報の強弱をつけました。
- ホテルの忘新年会なので、ネイビーとゴールドを使って高級感と特別感を出しています。ただし和風の年末年始表現は求められていなかったため、和柄などは使わず、細いゴールドのあしらいや光で華やかさを加えました。
- 中面は料理写真を主役にして、プランと料金を比較しやすいよう情報整理を意識しました。
■ A3サイズ両面二つ折り
■ 2026年11月~2027年2月までのカレンダー記載
- 料理プランは5,500円・6,500円プランをメインに、優先順位は匠→雅→極→奏
- デザインについて
シンプルめ且つスタイリッシュに
表紙、裏表紙は必要最低限で写真の使用は無し
年末年始感を出した和風のデザインは不要
■レイアウトイメージ
料理写真を主役に匠・雅を他より大きく扱い、かつ匠・雅・極・奏の優先順位で各プランのサイズを調整した判断は依頼意図に沿っています。和柄を避け、ゴールドの線や光で華やかさを出した点にも、年末年始らしさへ安易に寄せない工夫があります。
ただ、紙面の大部分に使用されているゴールド、背景や見出しのグラフィックが、「シンプルめ且つスタイリッシュに」依頼意図に対し、むしろ真逆の方向性を生んでおり、肝心な料理の要素や情報を打ち消しています。また、表紙・裏表紙の左右がレイアウトイメージと逆、2つ折りにした際に中面の画像と情報に折り筋が乗る、提供素材に含まれていないドリンク画像とQRコードの使用、文字の誤植と記載漏れなど懸念が残ります。
- 料理プランを匠→雅→極→奏の順に並べサイズ調整し、主催者の優先順位を反映している
- 匠・雅の写真と掲載幅を大きくしようという意識がある
- 外面に写真を使わない指定を守っている
- 和風表現に偏らず、ホテルらしい品格を目指している
- プラン名と価格が比較的見つけやすい
- カレンダー、問い合わせ先、注意事項など必要情報を掲載している
- 依頼書の外面レイアウトイメージ「左=裏表紙、右=表紙」と左右が逆
- 表紙の開始日が「2026年11月3日」になっている。正しくは「2026年11月1日」
- 2,500円ドリンクプランのアルコール欄から「日本酒」が抜けている
- 2,500円ドリンクプランの「ウイスキー」と「ワイン」の間の区切りがない
- 中央の折り位置に優先順位の高い「雅」の情報が載る
- 最優先の匠・雅の2プランと他との強弱が弱い
- ドリンク・カレンダーなどの情報が紙面の1/3の領域を占め料理の印象が弱い
- ゴールド、料理写真、ドリンク写真が同時に主張し、視線の優先順位が散漫になっている
- ゴールドの帯、細い金線、光、背景曲線が同居し、装飾と情報の主従が曖昧
- 独自に用意したドリンク写真には、使用権、出典、ホテル側の掲載承認が必要
- 依頼書にないQRコードも機能面の確認とホテル側の掲載承認が必要
依頼意図「シンプルめ且つスタイリッシュに」を正確に捉えることが重要です。ホテルの料理プランのデザインではありますが「品格・高級感・豪華」は依頼に具体的には含まれていません。そのため、依頼意図を最大限に汲み、過度な色・装飾・グラフィックを抑えてシンプルでスタイリッシュに、ホテルの品格は余白で表現する、4枚の提供素材の料理画像を活かすデザインを考えましょう。
- 表紙・裏表紙の左右、期間の開始日、ドリンク内容など、依頼書との不一致を修正する
- 中央の折り位置を極力避けたレイアウトに変更する
- 料理プラン要素を活かすために他要素との優先順位を明確にする
- メイン料理プランを強調し他プランを抑える
- サイズだけでなく、レイアウト、視線誘導、余白、文字サイズを活かして優先順位を表現する
- ドリンク写真やQRコードなど、独自追加素材の掲載を止める
- 掲載しなくても伝わる文字要素、重複する文字要素はそのまま掲載せず自分なりにアレンジする工夫も時に必要
デザイン業界のコンペは企業が自社のサービスや商品のための宣伝媒体のデザイン案を集うものなので、今回のパンフレットで例えると、依頼のホテル側としては採用したら直ぐに印刷会社に発注してパンフレットを配布したい訳です。
なので、「デザインが意図を最大限に汲み優れている」だけでなく「直ぐに印刷に出せる」のも採用の重要なポイントです。だから、意図したレイアウトと異なるデザイン、文字の誤植や記載漏れ、機能の確認・使用権や出典などの権利確認が必要になる不要な物があると直ぐに印刷に出せないため、その場合はどんなに依頼意図を汲んだ優れたデザインでも採用されません。
そのため、下記の改善案にはドリンク画像とQRコードは載せてません。また、提供素材のみで構成すれば写真が料理4点だけに絞られ主役がより際立ちます。
また、ドリンクは提供素材が無いことから料理に対し重要度が低く、またドリンクの重複する品目と文字数の多さから、各プランで共通するドリンクを纏め、各プランを共通品目とその他の品目で掲載しています。
通常は具体例3案のうち、現状を活かした案を1つ提案しますが、今回はレイアウトの汲み違い・不要な素材の使用があったため、現状を活かす案は省いています。
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●改善案A
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表紙は大きな二段の文字組みと非対称な配置。中面は標準Z型の視線誘導とサイズ調整で優先順位を表現、また内容を比較しやすいよう平行移動でレイアウトを組んでます。表紙のアイキャッチの垂直の赤い帯を中面では食欲増進カラーとして中央で水平に敷いてドリンク・カレンダーを纏め、メインプランと他プランを上下で明確に分けてます。
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●改善案B
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表紙はクリーム色と落ち着いたワイン色でホテルの品格を表現。中面は鏡面対称レイアウト、標準Z型の視線誘導とサイズ調整で優先順位を表現し、ドリンクとカレンダーは表紙と同じワイン色の帯を縦向きに中央配置して整理してます。
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●改善案C
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中面が斜めに視線を誘導する点対称レイアウトのため、表紙にはパンフレットを開ける前に「斜め」が頭に残るよう料理の暖色系のイメージの斜め型の色面を敷いてます。中面はメイン2つのプランを左上・右下に対角線状に同じ重さで配置し、少しクリームを強めた色面で強調してます。優先1位の匠の下に3位の極とドリンク、右上にカレンダーと奏をサイズ調整して点対称で同じ重さで配置して、紙面全体のバランスを取っています。